ヒアルロン酸注射との違い
ヒアルロン酸やコラーゲンといった他の美容注射とボトックスはどう違うのでしょう。用途や効果を一覧で紹介します。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違い
ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、どちらも「しわ改善や予防」効果で人気のある施術です。ただ、しわを目立たなくするメカニズムは違います。
ヒアルロン酸注射 | 皮膚の浅い部分にヒアルロン酸を注入し、肌にできた溝(しわ)を埋めることで肌の凹凸をなめらかに整え、しわを目立たなくする方法。 |
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ボトックス注射 | 皮膚の下の筋肉にボツリヌストキシン(通称:ボツリヌス菌。食中毒を引き起こす菌のこと)を注入し、筋肉の動きを抑制することで表情じわを予防・改善する方法。 |
ヒアルロン酸注射でできること
ヒアルロン酸は、もともと人の体の中に存在する成分のひとつ。皮膚に柔軟性や弾力性を与える保湿・保水成分として必須ですし、アレルギーの心配もほとんどなく(0.5%前後)安全性は高いくらいです。
ヒアルロン酸をしわの溝に沿って注入すると、真皮から表皮をぐぐっと持ち上げてくれます。施術したその場ですぐにしわ改善効果が確認できるのが特徴。注入用ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、しわの深さや部位に応じたものを選ぶことで、より自然な肌を作り出すことができます。
主に固定じわの改善に役立つ方法ですが、この他にも顎をシャープにしたり鼻を高くしたり、ふっくらした唇にしたり、バストアップなどの目的でも使われます。
メリット
- 老化による肌のたるみ解消に効果がある
- ほうれい線やマリオネットラインなどの「固定じわ」を解消できる
- あご・鼻・唇など、さまざまな部位に使用できる
- ボトックスだけでは消えないしわが消える
- ダウンタイムがほとんどない
- 施術時間が5~10分程度と短時間
デメリット
- ドクターの腕によって仕上がりに差がある
- 効果は永続的ではない(定期的に注射しないと効果がなくなる)
- ヒアルロン酸に混ぜ物がしてある場合、しこりができることがある
効果の持続期間
半年~1年程度
ボトックス注射でできること
ボトックス注射というのは、ボツリヌス菌が作り出す毒素から精製された薬剤(ボツリヌストキシン)を使った美容施術です。ボツリヌストキシンには筋肉の収縮を弱める働きがあり、表情筋に注入して筋肉の動きを止めることで表情じわの解消・予防効果を発揮します。
筋肉だけでなく汗腺の働きも弱めることができるので、多汗症治療にも広く使われています。局所的に筋肉の動きを止めることで筋肉そのものを痩せさせる効果もあり、小顔施術(エラ張りの解消)・ふくらはぎ痩身などにも利用されています。
メリット
- 表情筋の動きによってできる「表情じわ」を改善できる
- 将来のしわを予防する効果がある
- 汗の分泌を抑えるので、多汗症やわきがの治療にも効果あり
- ふくらはぎの筋肉太りを簡単に解消できる
- 施術時間は5~10分程度と短時間で済む
- ダウンタイムがほとんどない
デメリット
- 無表情の時にもある「固定じわ」には効果がない
- ドクターの腕によって結果に差が出る
- 効果は永久ではない(定期的に注射を受けないと効果が消える)
効果の持続期間
通常、施術後3日~1週間で効果が表れ始め、2週間ほど経つと効果が安定。持続期間は平均して3ヶ月~半年程度です。
- しわ改善…3~6ヶ月
- ふくらはぎ痩身・エラボトックス…4~7ヶ月
- 多汗症治療…3~6ヶ月