初めてのボトックス注射あんしんガイド【東京編】

ボトックス注射の基礎知識から評判クリニック探しまでナビします

妊娠中のボトックス注射は可能?

まず、ボトックス注射の成分やしくみについて

ボトックス注射の成分とは?

ボトックス注射は、ボツリヌス菌から作られる「ボトックス(ボツリヌストキシン)」という成分を用いるものです。ボツリヌス菌は毒性が強い食中毒菌の一つとして知られており、ボトックスの正体は、実はこのボツリヌス菌が生み出す“毒素”です。その濃度を大幅に薄くして毒性を弱めたものを、医療用や美容外科においてボトックス注射として使用します。きちんとした医院で施されるボトックス注射は、もちろん毒性についての安全は確保されているため、通常の人にとっては安心な施術となります。

ボトックス注射のしくみとは?

この成分、ボトックスは筋肉の緊張を和らげリラックス状態にさせる働きがあり、これを美容上気になる部分に注射して皮膚の下にいれます。その部分では筋肉の収縮が抑制され、筋肉のこわばりによって生じた“シワ”も弛緩して目につきにくくなることとなります。ボトックス注射はこの作用を利用した美容施術であると言うことができます。

ボトックス注射は取り扱いがとても細かく決まっており、ボトックス注射についてきちんと知識と資格を持った医師でなければ取り扱うことができません。

ボトックス注射が胎児に与える影響とは

「シワのない美しい肌」は女性の憧れ

できることなら、いくつになってもシワがなくキレイな肌を保ちたい!これはおそらく女性なら誰もがそう願うことだと思います。もともとボトックス注射を受けてその効果を知っている方はもちろんですが、いま妊娠中の女性や妊娠を希望している女性も、この「美の魅力」は興味を惹かれるポイントだと思います。

でも、ボトックス注射と赤ちゃんの相性は「×」

ボトックス注射が胎児に与える影響はあるのか?というと答えは「可能性がある」です。ボトックス注射で使用される注射剤の説明書には禁止事項として「妊婦または妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には投薬をしてはいけない」と記載されています。妊娠をしている女性にボトックス注射をして実験をするわけにはいかないので、そのような臨床実験の結果は具体的には無いようなのですが、海外では妊娠に気づかず妊娠初期の女性がボトックス注射を受けてしまった事例がいくつかあるとのことです。胎児死亡というケースや、奇形児での出産といった事例も多く報告されています。

ボトックス注射を望むなら、妊活は待って

まず、ボトックス注射をしたいと願う女性は、ボトックス注射の効果が続く3ヵ月~4ヶ月ほどはぜひとも妊娠を避けてください。妊娠初期だと妊娠していること自体になかなか気づかない人も多いと思いますが、ボトックス注射を受けてから妊娠に気付いた場合は、医師にボトックス注射を受けた時期などを伝えてぜひ相談を。ボトックス注射をしたことによって妊娠中お腹にいる胎児に影響が及ばないように医師の指示を仰ぎましょう。
 

なぜ妊娠中のボトックス注射がNGなのか

成分について説明した通り、ボトックス注射は、ボツリヌス菌という食中毒菌が生み出す「毒素」を原材料としています。そのためボトックス注射をすることは、大げさに言うと、体を食中毒の影響下におくことと同じ状態となります。もちろん美容用に使用する時点で、その毒性は健康に影響がでないよう十分注意深く薄められているため安全性は確保されており、通常の健康状態の女性がボトックス注射を受ける分には問題はありません。
しかし、妊娠中や出産後などホルモンバランスや免疫力が大きく変動している状態では、そのリスクも大きく変わります。そのリスク・悪影響を避けるため、その期間でのボトックス注射は禁止となっています。出産後も授乳期間はお母さんのおっぱいを通じて赤ちゃんに影響があるためボトックス注射はNGです。

はちみつに含まれるボツリヌス菌も赤ちゃんにはNG

ボツリヌス菌ははちみつにも含まれる菌として知られています。消化機能の未熟な赤ちゃんはボツリヌス症になりやすいということから1歳頃まではちみつの摂取を控えるように乳幼児健診などで指導があるのはご存知の方もいらっしゃいますね。同じように、ボトックス注射を受けることで、血液から作られる母乳を通じて赤ちゃんがボツリヌス症になりうる可能性があります。ですから出産後の、産休中にボトックス注射を受けたいという方は、卒乳・断乳をした後にボトックス注射を受けるようにしましょう。その際も、医師と十分に相談することをお忘れなく。

ボトックス注射が受けられるときに気を付けること(まとめ)

妊娠前にボトックス注射をしていた方や、産後にボトックス注射をしたいと考えている方のために、情報をまとめます。
  • 妊娠中・妊活中(妊娠希望の方)はボトックス注射は控えるべき
  • 産後授乳をしている方も、ボトックス注射を控えるべき
  • ボトックス注射を受けてから妊娠に気付いた場合や、妊娠発覚の数か月前にボトックス注射を受けた場合は必ず医師に相談を
一般的にボトックス注射の効果は3~4ヵ月と言われています。この期間は、人それぞれの体質や状況によっても変わってきますが、長くて半年ほどです。妊娠中はホルモンバランスがかわり、免疫力も低下している場合があります。妊娠中の体調も得てして不安定な状態なのでボトックス注射は妊娠中の方や妊娠を希望している方、産後で授乳中の人は受けることができません。もしボトックス注射を受けたうえで赤ちゃんに悪影響があった場合、たとえそれがボトックス注射の影響でなかったとしても、お母さん自身がご自分を責めてしまうことは十分にあり得ます。そのような不幸なことがおこらないためにも、妊娠とボトックス注射の関係や、ボトックス注射の副作用について知っておいてください。いつまでもキレイでいたいのは女性なら誰しもが願うことです。ボトックス注射を受けるにも、時期などをきちんと選び、リスクを避ければ問題は回避されます。医師と相談し、美しい肌を手に入れてくださいね。

妊娠中・妊娠後のボトックス注射の副作用

ボトックス注射は、基本的に妊婦さんへの投与は禁忌とされています。その理由は、先ほども少し触れましたが、胎内の赤ちゃんや、出産後ママから母乳を飲んだ赤ちゃんにどんな影響があるのか、その安全性がきちんと確認されていないため。
出産後も授乳中は、基本的に使用はNGとされています。

BTX製剤を投与する場合の禁忌は,神経筋接続部に作用するので全身性の神経筋接合部の障害を持つ患者(重症筋無力症,ランバート・イートン症候群),神経筋接合部に二次的に異常をきたすと考えられる疾患(筋萎縮性側索硬化症など),胎内や母乳動態,乳児への安全性が確認されていないので妊娠または妊娠している可能性のある婦人および授乳婦,本剤に過敏性の既往のある患者などが禁忌とされている.

出典: 『ボツリヌス毒素治療』リハビリテーション医学,39(10),2002[PDF]

では、具体的に副作用としてどんな作用が起こりうるリスクがあるのでしょうか。
過去の症例報告などを調べてみると、ボトックスが妊娠中・妊娠後の母子にどんな影響を与えるかを示した症例は、残念ながら日本ではほとんどありません。

海外では妊娠初期にボトックス注射を受けた女性のケースで、死産や乳児の奇形などがあったことも報告されているようです。しかしながら、この事例でも因果関係としてボトックス注射が死産や赤ちゃんの奇形に直接的な原因となっていたかを示す明確な根拠はありません。
ボトックスを使った動物実験の結果をまとめたアメリカFDAのレポートでは、妊娠中のうさぎ・ネズミにボトックスを注射したところ、一定量を超えた場合には赤ちゃんの骨格異常や低体重などの影響が出たと報告されています[1]。

参考: 「HIGHLIGHTS OF PRESCRIBING INFORMATION BOTOX」U.S. Food and Drug Administration,2010

しかしながら、この実験がヒトに対してどの程度同様の影響が出るかに関してはわかっていません。と言うのも、ヒトに対してどのようなリスクが生じるのかは分かっていないのです。
もちろん、だからと言ってボトックス注射を妊娠中に受けて安心とは決して言えません。

例えば、ボトックス注射のように毒性のあるものを利用して治療に生かすものとして、風疹の予防接種があります。
この場合も毒性が弱いとはいえ、胎児への影響があるリスクを考えて、妊娠中はもちろんのこと、注射後の2〜3ヶ月の避妊が推奨されています。
もしもボトックス注射を受けた後に妊娠がわかったなら、まずは産婦人科の先生に、ボツリヌス菌を使った美容治療を受けたことをきちんと伝え、リスクや危険性がないかを確認してもらいましょう。

もし副作用がおきてしまったら・・・

A型ボツリヌス毒素による脳性麻痺に対する治療は、日本では2009年以降、2歳以上の小児脳性麻痺にも適応されるようになりました。この事実からもわかる通り、慎重な用法・用量の決定の元、治療を行えば、小さな子供にもボツリムス毒素を使った治療は必ずしも絶対NGではありません。
ただし、生まれたばかりの赤ちゃんの場合、ハチミツを食べることで乳児ボツリヌス症になることがあるのも事実。ボツリヌス菌の毒素に対抗する腸内細菌がいる大人のような腸内環境が整っていない赤ちゃんは、ボツリヌス菌に対抗する力がまだ備わっていないのです。

先ほどもご紹介したように、妊娠中や授乳中のボトックス注射が、胎児・乳児にどのような副作用を引き起こすかについてはまだ詳しくわかっていません。また、具体的にどんな副作用が出て、どんな治療をするべきかに対してもデータや症例がほとんどないのが事実です。
そのため妊婦や授乳中の女性に対するボトックス注射は完全に安全とはいえず、リスクが高いため禁止されているわけです。

もしも何らかの異変が出た場合(ボツリヌス症のような症状が見られる、胎児に奇形が生じる)には、速やかに医師に相談しましょう。また、ボトックス注射後は少なくとも女性は2ヶ月、男性なら3ヶ月は避妊をするように推奨するクリニックがほとんど。妊娠を予定している場合には、ボトックス注射は控えたほうがいいでしょう。

<東京でボトックスを受けるならこのクリニックBEST5> 

 
初めてのボトックス注射あんしんガイド【東京編】